頬に一度小さく唇をくっつけた後、「大好き。」勇征の声に目を細める。
「どこがすき?」
「え?」
「言って、私のどこがすき?」
ちょっと吃驚したように目を見開いたけど、すぐに微笑んだ勇征は、大きな手で私の頬をやんわりと撫でていて。
「んー。全部好きだけど、この目も鼻も頬っぺたも、…甘い唇も、」
鼻の頭が擦れて吐息が頬を掠める。見つめ合って小さく唇をくっつけた。一瞬離れたすぐ後、勇征の腕が私の後頭部を固定してそのまま強く唇が触れ合った。
「ずっと欲しくて我慢してた、」
そう言った勇征は、ドライブも忘れて何度となく甘いキスを繰り返す。キスの合間に目が合うと照れ笑いする勇征が可愛くて。頬に手を添えておデコをくっつけるとムゥって勇征が唇を突き出した。スッと顎を引いて口をパクってさせる。
「雪乃さん、」
「ふふ。キスしたい?」
「うん。」
「いいよ。」
ちゅって触れるだけのキスに、勇征が身体をよじった。
「雪乃さん、お願い、」
「勇征、可愛い。」
「もう、俺なんかより雪乃のが可愛いから!」
ちょっと強引に私を引き寄せると、ハムっと唇をパクついたと思ったらニュルリと舌を入れ込んだ。ギュっと抱きしめる勇征の首に腕をかけて舌を絡めると甘い吐息が漏れた。見つめ合う瞳はやっぱりどうにも可愛らしくて、頬を指で撫でると目を細めて心地良さ気な顔。
「勇征ドライブは?」
「…うん、」
「私助手席に乗るの好きなんだけどなぁ。」
「…分かりました。行きます!」
不満気な顔で私をそっと離すとギアを引いてハンドルを握り直す。大きく深呼吸をすると、ニコっと笑って言ったんだ。
「雪乃さんの行きたいところまで。」
「星が見たい、満天の星。」