「ごめんごめん、やーっと一段落ついたよ!はぁ〜疲れた!癒して、俺の可愛い子!」
ソファーの上、隣り合わせで座る私をギューって抱きしめる最愛の恋人、陸ちゃん。
陸ちゃんに告白された時は夢のようだった。だってずっと密かに憧れていたから。営業部の青山陸っていえば、人気の人で。いつも笑顔で明るくて真っ直ぐで真面目で、でもお茶目で元気で…陸ちゃんがいるってだけで回りの人みんなが笑顔になれるような、そんな素敵な人だったから。
それなのに…
「…寂しかったよ、陸ちゃん。」
こうして素直に想いを口にできたのは、慎くんの存在があるからだなんて。
「ごめんな、莉子。マジですっげぇ寂しい想いさせて。けど俺めっちゃ頑張ったからさ、だからもう安心してな。とりあえず落ち着いたから今日から莉子優先に戻す。」
…いつだって私を優先してくれる陸ちゃんだから「戻す」なんていらないのに。ここんとこ少しだけそれは仕事優先になってたけど、男だったらそんなの当たり前だし…。
「陸ちゃん。」
「けどなんか莉子がそういう事言ってくれんのって結構初じゃない?…なんか嬉しいよ。」
肩にかけた腕で頬に触れると自然と距離が縮まる。こういう雰囲気づくりも上手な陸ちゃんは、コツってオデコをくっつけて「愛してるよ、莉子…。」甘い言葉と共にソファーの上、陸ちゃんの温もりが降りてきた。
ソファーの上で重なり合って舌を絡める私からそっと距離を取る陸ちゃん。まじまじと私を見下ろしてニカって口を開けて笑う。
「なんか今日積極的じゃない?…まぁあんだけほったらかしにしてたらそうなるよなぁ…ごめん。でもそんな莉子も新鮮で可愛い。いっぱいしようね、」
滑らかな陸ちゃんの舌が私の全身に触れる。何の疑いもないであろう陸ちゃんを強く抱きしめて激しく求めたんだ―――