「…一緒に飲んでもいい?」
あえてさわなつ先輩ではなく土田に向かってそう聞くと、当たり前のようにニッコリ笑って自分の隣の空いた椅子を軽く叩いた。
「すいません哲也さん。」
「いや、受付の子、だよね?」
「はい。嬉しい覚えてくれてたなんて!」
「まぁ可愛い子と、タイプの子は一度見たら忘れないから。」
…危険な香りのする土田は、見るも美しい顔で。イケメン好きなあたしの中でも群を抜くレベルだと思うんだ。
「あたしはどっちのタイプ?可愛い方?それとも、タイプ?」
絶対にタイプって言わせたい!そう思って土田の太腿に手を添える。それを嫌ともせず、むしろ上から握り返す土田に胸の奥がキュンと鳴いた。
形のいい小さなコップに入っているお酒を一口飲んだ土田は、妖艶に微笑むとあたしの短い髪の先っちょを指で摘まんで耳元にそっと顔を寄せた。
そのままゆっくりと耳に髪をかけて囁いたんだ。
「キミは両方。」
―――これは、恋だと思う。