無反応の先生にそっとキスをした。
柔らかいその唇は、煙草の味がまだ残っている。
「ゆき乃…」
「なに?」
「そんなキスじゃ欲情しねぇぞ」
「なっ!…」
カァー…
恥ずかしくて真っ赤になった。
そんなあたしの頬に先生の手が重なって、「あっ」そう思った時にはもう、あたしは声も出せない…
後頭部を押さえつけられて、腰に回された手で更に身体を引き寄せられる。
煙草の香りと、ちょっと苦い煙草の味が要り混ざって頭がボーッとしちゃう。
体験したことのない未知の世界との遭遇?
上唇と、下唇を交互に吸いとられて…
空気を貪ろうとほんのり歯の隙間を開けた瞬間、ニュルッとしたものがあたしの口に入り込んだ。
それは、あたしの口内を激しくかき回して、スッと出ていった。
…なにこれ?
「せんっ…先生、今の大人キス?」
顔を近づけるあたしにニヤッて笑う先生は、めちゃくちゃセクシー。
ああ、もうヤバイ!
マジでかっこいい!
「まぁ、これくらい普通だな」
「普通?どうしたらあたしもできる?」
「経験つめよ、オレ以外とな」
うわっ、でたドS。
「分かった、一週間でマスターする。そしたらあたしのバージン貰ってくれる?」
「その気になったらな」
先生をその気にさせる為なら何でもしてやる!
あたしは先生の膝の上から降りて、そのまま荷物をまとめると、意気揚々と生物室を後にした。
向かった先は…―――