episode 03


無反応の先生にそっとキスをした。


柔らかいその唇は、煙草の味がまだ残っている。




「ゆき乃…」


「なに?」


「そんなキスじゃ欲情しねぇぞ」


「なっ!…」




カァー…


恥ずかしくて真っ赤になった。


そんなあたしの頬に先生の手が重なって、「あっ」そう思った時にはもう、あたしは声も出せない…


後頭部を押さえつけられて、腰に回された手で更に身体を引き寄せられる。


煙草の香りと、ちょっと苦い煙草の味が要り混ざって頭がボーッとしちゃう。


体験したことのない未知の世界との遭遇?


上唇と、下唇を交互に吸いとられて…


空気を貪ろうとほんのり歯の隙間を開けた瞬間、ニュルッとしたものがあたしの口に入り込んだ。


それは、あたしの口内を激しくかき回して、スッと出ていった。



…なにこれ?




「せんっ…先生、今の大人キス?」




顔を近づけるあたしにニヤッて笑う先生は、めちゃくちゃセクシー。


ああ、もうヤバイ!


マジでかっこいい!




「まぁ、これくらい普通だな」


「普通?どうしたらあたしもできる?」


「経験つめよ、オレ以外とな」




うわっ、でたドS。




「分かった、一週間でマスターする。そしたらあたしのバージン貰ってくれる?」


「その気になったらな」




先生をその気にさせる為なら何でもしてやる!


あたしは先生の膝の上から降りて、そのまま荷物をまとめると、意気揚々と生物室を後にした。


向かった先は…―――