まるで意味の分からない言葉に顔をしかめたあたしに、先生の腕が伸びてくる。
手首を掴まれて引き寄せられたあたしの制服の首もとをスッと触られる。
ビクッ…と身を縮めるあたしに、それでも顔を寄せてシャツのボタンを外すと、首筋にひんやり…先生の唇が触れた…
強く吸い付かれて、それでもあたしは胸に顔を埋める先生のサラサラな黒髪に指を差し込んだ。
チクッとした痛みと、息を吐き出す先生の吐息に気分はおかしくなりそうで…
「せんせ…」
こぼすみたいなあたしの声にようやく先生が顔を上げた。
あたしは何だか息が上がってしまっていて…
見つめる先生の顔にゆっくり近づく。
「ゆき乃…」
細くて長くて綺麗な先生の指があたしの頬を掠めて…
「お前もっと自分を大事にしろよな、たく…」
ギュッとあたしを抱きしめた。
「なに、先生?」
「なに、じゃねぇぞ。木村にキスマークなんてつけられてんなよ」
「えっ?」
思わず出したすっとんきょうな声に、ガックリ項垂れる先生はちょっとだけ可愛い。
「お前が部活棟から走ってくの見てた。その少し後に木村も出てきて。そしたら次の日お前、ここに痣作ってあって…」
「ここ」って言いながら、たった今先生がキスした場所を触った。