「とりあえず先にビエヌ寄って。」
「はいよー。」
近場にあるホストクラブ【B*N】
とりあえず仲間を増やしておかないと。
開店直後のビエヌのドアを開けると「いらっしゃいませ。」揃った声が響き渡った。
「北人いる?」
「唯月様。こんばんは。当店No.1の北人ですね、少々お待ちくださいませ。」
この店のNo.1の北人が相変わらず綺麗な顔で私の前に膝まづく。
スッと手を取られてそこに小さく口付けた。
「逢いに来てくれて嬉しいよ、俺の唯月。」
立ち上がった北人の細い首に腕を回してギュッと抱きつく。
「お願いがあるの。」
「なんなりと?」
「今日同伴して?同伴だけでいいから。」
私の言葉に顔を覗き込む北人。大きな目でジッとみつめられてほんの少しドクンと心臓が脈打つ。
「なんかあった?」
「銀座に本店構える事になって。今月のNo.1を銀座No.1に迎えるって、」
「ふは、あのオーナーやりそう。了解、樹もつけるよ。」
「ありがとー!大好き!」
「俺も愛してる。」
ぎゅうって抱きしめると、北人は黒服を呼びつけて耳打ちした。でもすぐに私の腰に腕を回してお店を出ると外に待たせていた車に乗り込む。