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「はぁー。」
溜息も出るよね、そりゃ。
仕事終わり、いつものメンバーでいつもの居酒屋の個室でグラスを置いたわたしを見てみんなが小首を傾げた。
「なに?悩み?」
仲良しのゆき乃先生がサラリと聞いてくる。その隣にいるのは超絶人気な隆二先生。
ゆき乃先生と同期で生徒たちには付き合ってるんじゃないか?って噂されていたりもする。
「どーせあれだろ?神谷健太!」
まるで分かってるかのようなその言葉に、わたしは隣にいる岩田先生を見つめた。
「なに?岩ちゃんなんか知ってんの?」
隆二が面白おかしそうに煙草を咥えるとジッポでかっこよく火をつけた。
ゆき乃先生の方に煙がいかないように口を斜めにして煙を吐き出すその姿も様になっている。
「どーせ神谷に告白でもされたんだろ?」
剛典の言葉に苦笑い。でも本当の本音はソコじゃない。
「へぇーやるなぁ、神谷。まぁでも俺らもそのぐらいの時は年上のお姉さんに憧れたよなぁ!」
思い当たる節があるんだろうか、隆二がちょっと遠い目をしていて。
「それって終わりが来るの?」
思わず聞いたわたしに、ゆき乃先生の目が大きく見開いたんだ。
「まぁ所詮難しくねぇ?そこまで本気って訳でもないし、近くにいる簡単な女のが可愛く思えてくるし。」
「チャラいなーその発言!その程度で色々言われても困るよね、ネコ!」
ゆき乃先生とは昔からの知り合いで、その頃からのあだ名がネコだったわたしは、今だにゆき乃先生にだけはネコ呼びされていた。