「けど神谷は結構本気っぽく見えるかも、俺。だってなんかよくあいつ睨んでくるし、今日なんて…絶対俺のが大人でかっこよくて優しいんで…って。遊びなら早く別れてください!だってよぉ!」
ケラケラ笑いながら剛典がそう言うからやっばり心臓がキュンってする。
「でもネコ、あーいう顔ストライクゾーンじゃない?」
ケチャップいっぱいのポテトを差し出すゆき乃先生。それをパクッと食べてから飲み込むわたしを何か言いたげにジーッと見ている。
「別に違うもん。」
膝を抱えるわたしに、「はっ、マジでっ!?」剛典が顔を覗き込む。
いや今否定したよね?
「だから、違うって、」
「逃げたろ、今。ゆき乃先生の質問から逃げただろ?そんなの分かるから。朝海が逃げる時はそれ以上聞かれたくない時。イコール本気って…。」
「本気なわけないよ!」
逃げって思われようが認めらんない!ゆき乃先生や剛典や隆二みたいな完全なる先生ではないけど、それでもわたしは保健士で、生徒からしたら保健の先生になる。
「あーほら拗ねちゃった。岩ちゃんダメよそんな言い方。ネコほら、ネコの好きな唐揚げきたよ、食べな!」
顔をあげて唐揚げを食べるわたしをゆき乃先生はニッコリ微笑んだんだ。
それからこう続けた――――――
「そろそろ岩田先生と別れたら?」
いい子ちゃんはもう終わりでいいってこと?