「全ての責任も何もかも全部俺がとるから。お前は何も心配しなくていい。」
そんな言葉を私にくれた直人。
そうは言ってもゆせと話し合うのは私だ。ちゃんと気持ちを整理してからゆせにこの気持ちを自分の言葉で伝えないとだ。
だからっていうのは言い訳に過ぎない。
翌日会社でいつも通りの業務をこなしていると、直人が血相抱えてウェディング部に飛び込んできた。
「雪乃ちょっと。」
腕を強引に引っ張られて直人に抱き寄せられる私の耳元、小さく呟いたんだ。
「てっちゃんが倒れた。」
「――――えっ!?」
「とにかく一緒にネコのところに、」
「うん!」
急いで受け付けに行くもそこにネコの姿はなくて。
「立花さんなら今日はお休みですよ。」
絶望的な言葉に私は手中のスマホでネコの番号で発信ボタンを押す。無機質な着信音がひたすら耳に鳴り響く。
「ダメだ、出ない。」
直人を見ると何か知ってそうな顔で、だから腕を掴んで見上げると「たぶんアレだ、男んとこ。」やり切れない声が届いた。