6月上旬。
大安吉日、絶好の結婚式日和。
リンゴーンって鐘の音が鳴ると、ステンドグラスでキラキラ輝く窓に燦々と光が降り注ぐ。
賛美歌と共に入場してくるのは、大好きな同期のえみ。純白のウェディングドレスに身を包んで歩くバージンロードの途中で、グレーのタキシードに身を包んだ岩ちゃんが頼もしい顔で待っていた。
神聖なここ、大聖堂で誓い合う永遠の愛にただ涙が溢れた。
「雪乃!」
ポンッと肩を叩かれて振り返ると、変わらぬ笑顔の直人がそこにいて。
「間に合ってよかった。えみちゃん、綺麗だなぁ。」
「直人さん、お帰り。」
「式、任せちゃって悪かったな。」
「うううん。これぐらいしかできないし。あの二人の幸せの為ならなんでもできる。」
スッとハンカチを差し出してくれた直人と二人で一番後ろで式を見守った。
沢山の人に祝福されて式を終えたえみと岩ちゃん。やっぱり結婚式は最高に輝ける一日だ。
「おめでとうー!」
祝福の声と共に二人に浴びせるフラワーシャワー。
そのままえみの視線が私を捉える。
「雪乃!これ。」
そして、手にしていた花嫁のブーケを私に向かって差し出した。そうだった、ブーケトスではなく私にって、えみが演出してくれたそれ。
ちょっと遠慮しつつも私は「ありがとう。」受け取った。