「へぇ、可愛いとこあんじゃん。でもさ、何回目のデートならいいの?」
キョトン顔でなっちゃんに聞かれてゴキュッとパスタを飲み込む。
真っ昼間から何言うてんねん!!!なんて突っ込みたくなった。
―――ものの、その答えが分からない。
唐揚げ定食を食べているなっちゃんが、マヨをつけた唐揚げを一つネコの口に入れてあげる。二人して同じ顔でこっち見ないで欲しいんだけど。
お礼にってネコがお弁当の玉子をなっちゃんにアーンした。イケメン堀夏喜は、仕事以外で話す女子が限られていて、その中でも私とネコは特段仲良しだった。
その理由がなんなのかは不明だけれど、こうしているとなっちゃんはオスというよりかは、同じ女子って思えてしまう。
もう一つの唐揚げに今度はレモンを絞ってそれを私に差し出すなっちゃん。私たちの好みもしっかりと把握しているなっちゃん。
「何回目ってそんなの。」
俯く私の前「ネコは好きならそーいう方向に持っていくのは得意!」…さすが経験豊富女!
ネコだって努力して手に入れる事もあるけど、男に好かれるネコを嫉む女子も多い。
だからこうしてなっちゃんが傍にいてくれるのかもしれない。分かんないけど。
「俺は回数とか時間とか関係ないと思うけど。その時の気持ち、じゃない?」
ご最もだよ、二人とも。でも私にはどうしてもそれができない。
「夏喜!!姐さんを困らせるな!!」
バコンっとなっちゃんの頭をパンチしたのはネコの一つ先輩で私の一つ後輩な大樹。
伸びしろたっぷりの大樹は面倒みがよくて後輩からも好かれているけど、上からの期待は半端ない。でもそんなのお易い御用!並にこなしている、仕事のできる男だった。
そして、学生の頃の私を知っている唯一の人。
「姐さんすいません、こいつ。口の利き方知らなくて。後でよく言って聞かせますので。」
深々と頭を下げる大樹に苦笑い。
「うんいいからいいから。気にしてないから。」
「いや、ちゃんとおとしまえ」
「黙れ!!それ以上言うとただじゃおか、、、ないわよ。」
ヤバ。思いっきり目ん玉出そうなくらい目え開けてる二人に苦笑い。
中学から高校の時、暴走族の頭と付き合ってたんだ。
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