真後ろに感じる勇征の温もりに心臓が飛び出そうで。
でもくるりと反転したそこ、濡れた髪で真っ赤な顔の勇征が緊張気味にわたしを見ている。
ゴクって生唾呑み込む勇征が超絶可愛くてクスって笑ってしまった。
「ちょ、ユヅキ先輩?」
「ごめ。だって勇征の緊張がなんか伝わってきて…ちょっと可笑しい!」
「…笑うなよ〜。ずりー。てか先輩無防備じゃないすか?」
「勇征が言う?」
「え?俺も?」
そっと勇征の頬に手を添えると、今の今まで白い歯を見せて笑っていた顔が途端に真顔になる。
まるで吐息をなぞるかのようにわたしを甘く見つめる勇征に、小さく息を呑む。
瞬きする睫毛すら触れ合えそうな距離で「勇征…、」小さく名前を呼ぶと「ユヅキ先輩、」至近距離でわたしを呼び返した勇征の頬に軽く唇を押し付けた。
そのまま角度を変えて勇征の半開きの唇に小さく自分のを重ねる。
胸の奥がキュンとして、心臓がドクドク音を立てているのが分かった。
ちょっとだけ離れると、水音がして、それがなんだか余計に気持ちを高ぶらせているように思えた。
無言で見つめ合うと、勇征の腕がわたしの腰に回されてグイッと引き寄せられる。
「もっと、」
掠れた勇征の声にビクンと身体が反応する。キスをけしかけたのはわたしのはずだけど、いざこうして肌を触れ合わせると、勇征の方が上手で。やっぱり男なんだって思うわけで。
甘く唇を重ねる勇征が、ゆるりと舌先でわたしの唇をこじ開けた。ほんの一瞬「ンッ、」小さく漏れた声に反応するように勇征の舌が唇を割って中に入り込む。なんともいえないその感触に、勇征の腕に手をかけるとグッて抱きしめられて。
舌をちゅって吸い込む勇征にまた甘い声が漏れる、何度も、何度も。
「勇、征…ッ、」
「ユヅキ先輩、俺…止まんねぇッ、ハァッ。」
おデコをコツってくっつけて腰に両腕かける勇征は、水の中でゆっくりと歩いて壁にわたしを追い込んだ。ちゅって、頬にキスをする勇征の首に腕をかける。
止まらないのはわたしも、かも。
「勇征…好き。」
「俺のが好き。」
プールの壁に背をつけて勇征がわたしの首に舌を絡ませた。見上げた空には星が瞬いて見えた。