ゆっくりと体勢を変えて黎弥をソファーの下に組み敷いた。
痣になってる部分とか殴られて切れた箇所が目に入る。
痛みにほんの一瞬顔を歪めた。
きっとここは痛いだろうからって、おへその周りを舐めるあたしに顔を上に向けて口を開ける黎弥。
その角度がすごく綺麗で思わず見とれる。
動きの止まったあたしを見て「ゆき乃?」名前を呼ばれた。
「綺麗で…」
「…俺が?」
「うん。さっきからすごく綺麗でドキドキする…」
カアーって音を立てるみたいに黎弥の顔が赤くなった。
初めて見る照れた黎弥の顔。
そして、余裕のない顔。
そんな顔、あたし以外見せたくない。
「黎弥…」
「うん?」
「黎弥…」
「ん?」
「れいっ…――」
ググって黎弥の腕に引き寄せられてまたクルリとあたしが下になった。
色々してあげたいのに、身体の傷を見るのは辛くて。
それなのにあたしを抱いてくれる黎弥に嬉しさが溢れて感情が壊れる。
誰かを想ってこんなに涙が出たのは初めて。
「ずっと一緒にいて…」
あたしの言葉に黎弥が耳元で小さく「ああ、いるよ」囁いた。
厚めの舌であたしの身体を徘徊する黎弥。
もう恥ずかしさも吹っ飛んで、気づくとショートパンツも下着も脱がされていた。
胸を舌で転がしながら指をクイっとあたしの下半身のソコに埋める。
クチュって音がして黎弥の指がキツキツなその中をゆっくりとかきまぜる。
奥まで指し込まれて思わず肩に力が入る。
体験したことのないその感覚に息が止まりそう。
「濡れてるから大丈夫…。ちゃんと気持ちよくしてあげるから…」
「…ンウッ…」
胸からオヘソまでを舐められて、脇腹にチュっと吸いつきながらも、下の指は子宮の中を動き回っている。
人差し指で中の壁を擦られてまた息があがる。
「足、開いて」
小さく言われて、素直に足を開くと、黎弥がオヘソから太腿…それからゆっくりとM字に開いたそこに顔を寄せた。
入口付近を舌で吸いつくようにチュパっとしていて…
「アアアアアッ…」
次の瞬間、黎弥の舌が指の入っていたそこに入り込んだような気がした。
頭の中が真っ白になって身体の感覚がなくなりそう。
震えそうになるぐらい心地良くリズムを刻む黎弥の舌。
舌で中を舐めながら、ジュルリとあたしの中から垂れ落ちる液を音を立てて吸われると真っ白になりかけた。
ビクビクって身体が震えて…
「…ゆき乃?」
「ハァッ…黎弥っ…」
「イきそう?」
下から聞かれたけど、いくってどこへ?
「どっ、どこへっ?」
肩を揺らしながらそう聞くと、一瞬止まった後、ブハッて黎弥が吹き出した。
「も―お前マジで可愛いね」
「え、え?」
「んじゃ一緒にイこっか」
「…うん」
そう言うと、黎弥はまた甘くて蕩けるようなキスをくれる。
身体を存分に触りながらあたしの気持ち良いとこを探り当ててそこを執拗に攻めるとどんどん子宮の中が熱くなっていく。
指でずっとあたしの中をクイってしながら身体を愛撫していく黎弥が汗だくで「限界…」そう呟いたのは、黎弥のソレが物凄い角度で逸れ上がっているのを見た時だった。
「え…」
それどうするの?
って思わず聞きたくなるくらい。
「え?どうした?」
「それ、挿入る?」
「挿れる。だから力抜いて…」
ギューって抱きしめてくれる黎弥に自然と怖さも薄れて力を抜いた。
自分でソレを掴んで開いた足の間に膝を立てて座ると、ゆっくりとあたしの中に押し込んできた。
「ウッ…」
痛さなのか何なのか触れてるソコが熱くて。
「もうちょい…ゆき乃、俺の呼吸に合わせて?」
大きく口で呼吸を繰り返す黎弥の息にあたしもフウ〜って合わせていく。
息を吸い込んだ瞬間、ビキって身体の中の線が破けた気がした。
実際は違うけど、そんな気分になった。