episode 18


「はい、これ!」


北人に今日は海青と帰るって言ったら「俺も逢いたいから終わったら連絡して、待ってるから。」って。なんか、彼氏みたい...。


海青が焼き芋を半分におってわたしに差し出してくれた。


「ありがとう。」

「うん。こーやってゆき乃ちゃんと二人で帰ってみたくて。ちょっと寄り道しながら、今日あった事話しながら。あーでもない、こーでもないって...そーいうの、ゆき乃ちゃんとずっと話してたいよ、俺。」


海青のこと、嫌いじゃないしむしろ好きだけど...、


「海青...、」

「分かってる、最初から俺のことなんて眼中ないの。でも俺は本気だった。」

「......、」

「ずっと好きだった。これからも好きでいたい...けど、ゆき乃ちゃんが困るならキッパリ諦める。」


慎に言われた言葉が頭の中を過ぎった。もしもこの海青の告白を受けて海青の彼女になったとしたら、きっとわたしは慎の言う通り幸せなんだと思う。優しくて年下だけど守ってくれて。一緒に居たらいつかわたしも海青に同じ気持ちを返せるように、なれる?


「あの、わたし...、ごめんなさい。...気になる人がいる。だから海青に同じ気持ちは返せない。海青の事、友達として、後輩として大好きだけど、ココが痛くなる気持ちじゃない。」


胸の上にそっと手を添えて海青を見上げると、ちょっとだけ泣きそうな顔。


「はぁーやっぱそうか。...うん分かった、キッパリ諦める。だから教えて...ゆき乃ちゃんのココにいる奴。」


トンって自分の胸を拳で叩く海青に、わたしは小さく答えた―――――――