生理中でなにもできない
ロー船を出る
いつもは外で宿をとる 船ではしない
男だからしょうがないけど普通行く?と怒る
隣にいると無理矢理にでも襲いそうだから外にいただけ
ホテルに行ったり女といたわけではない
「っ…ふ、ぁ」
舌を絡め取られ、軽く吸われる。キスが気持ちいいものだなんて、知らなかった。ついていくのに必死になっていると、そっと押し倒され柔らかい枕が頭を包む。服の隙間から侵入してきた手が肌に触れて、ひやりとした。そのままやわやわと胸を揉まれ、やがてツンと立ったそこを挟むようにして円を描くような動きになる。
「ぁ、…っ、んっ…!」
知らず知らずのうちに出てしまう声が恥ずかしい。強く目を瞑って口元を手で抑えていると、キャプテンが動く気配がした。もちろん手の動きはそのままだ。
「ひ、ぁぁ…っ!」
べろり。初めての感覚に、また変な声が出てしまう。舌で押しつぶすように舐められたり、強く吸われて背中をのけぞらせた。すると、キャプテンが私の下着に指をかける。思わず足に力を入れてしまい、キャプテンはぴたりと動きを止めた。
「ぁ…ご、めんなさ、ちが、」
「#名前#」
「は、はい…っ」
覚悟を決めたはずなのに。嫌だなんて気持ちは全くなくて、ただ経験したことのないこの行為が、未知な世界がこわくてたまらないだけだ。キャプテンに呆れられたくなくて、スムーズにいくようにと平気な振りをしていたがいざその時が来てしまうとこんなにもこわい。強く瞑りすぎた目から、ポロリと涙が流れていく。
「#名前#、俺を見ろ」
優しいキャプテンの声に、そっと目を開けた。そこには、呆れているわけでもなく声の通り優しい顔をしたキャプテンがいた。強いて言うなら、少しだけ困っているような。かさついた指先が、目尻の涙を拭う。目が合ったキャプテンは、あやすように頭を撫でた。
「……こわいか」
こわくない。そう返そうとしたが、そんな答えをキャプテンは求めていない気がした。
「こわい、です」
「そうか」
「キャプテンを信じてないとか、そういうことじゃなくて、」
「ああ」
「お察しの通り、ですけど、あの、こういった経験が全くないんです」
「ああ」
「本当に…えっと、面倒ですよね、ごめんなさい…」
「……馬鹿か、お前は」
ぎゅ、と優しく抱きしめられた。
「面倒なわけがあるか」
「え、で、でもシャチが、」
「シャチ?…いや、今はいい。惚れてる女を抱くのに面倒もクソもあるか」
「へっ、や、あの、」
「むしろ俺の方が…ああクソ、とにかく何も考えるな」
「キャプテン…?」
「俺に委ねろ。俺のことだけ考えて、俺を感じろ」
ドキン、と心臓が跳ねる。それから、とキャプテンは言葉を付け足してキスをした。
「"ロー"だ」
「ん…っ、ふあ、んんっ」
「声、聴かせろ」
「キャプ、テ、」
「ロー」
「待っ、ぁ、んあ…っ」
下着の上から、中心を優しくなぞられる。
「あ、ああっ、ぁ…っ」
追い詰められるように刺激を与えられ、いやいやと首を振る。それでもやめてくれないキャプテンは、耳元で名前を呼ぶように求めてくる。
次の瞬間には、隙間から指を入れ直接触れられた。下着越しとは違う感覚に戸惑う暇もなく、中心を小刻みに指を動かされる。身体が内側から熱くなり、汗が出てきた。
「や、それ、やだぁ…っ、なんか、変…っ、ああ…っ」
「大丈夫だ…そのままイけ」
「あ、あ、っ…ああ!や、ロー…っ」
ぎゅう、と痛いくらいにキャプテンに抱きつき、ビクビクと身体が跳ねる。