夜の街

すると、啓人ひろとからの返事は案外すぐに返ってきて…

【了解!】
【それと言い忘れてたけど…
俺、仕事で四時半過ぎに帰るから先に寝てていいよ。
風邪ひくといけないし俺のベッド使っていいから。
じゃあおやすみ。】

そんな内容の文章が書かれていた。

私はそれを読んだ瞬間にやっぱり啓人ひろとの仕事はホストなんだと改めて思ってしまったんだ。

だけど、私は啓人ひろとを信じてみようと思った。
啓人ひろとはどこも行き場のない私を自分の部屋に連れて来てくれたから。

だから啓人ひろとは私をホストのお客さんとしてじゃなくちゃんと素のままで接してくれると信じたかったんだ。


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