No.1な彼

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――翌朝。

目が覚め寝室を出てリビングに行くと啓人ひろとがリビングのソファーで眠っていた。

私は啓人ひろとを起こさないように学校に行く準備をさっさと済ませて部屋を出たのだった。

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教室に入ると真っ先に聞こえてきたのは……。

「あ、麻弥ーー!!」

親友の亜季の声だった。

私は自分の席に向かい─隣の席の亜季に挨拶の言葉を返した。

「亜季、おはよう!」

だけど、亜季は――。

「そんなことより麻弥!あんた今どこで寝泊りしてるのよ!?」

そんなことを聞いてきた。

何故なら亜季は私が家出をしてるのは知っているから。
寧ろ最初の方は亜季の家にお世話になっていた。

でも私がいつまでもお世話になるのは迷惑だと思い亜季の家を出てしまったんだ。

「え、えっと……今は……知り合いの家にお世話になってる…かな。」

私は亜季に心配かけたくなくてそう答えてしまった。

啓人ひろととは昨日知り合ったばかりでまだ何も知らない人なのに…。

「…そう。それならいいんだけどさ〜。」

――とゆうか私、亜季に初めて嘘をついたかもしれない。


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