【着信:
私は亜季に "ちょっとごめん" と断りを入れてから通話ボタンをタップした。
「もしもし?」
“…麻弥?俺だけど。“
「うん。どうしたの?」
“今、学校か?“
「うん。そうだよ。」
“そっか。昨夜はごめんな。ちゃんと寝れた?“
「あ、うん。大丈夫だよ。」
“そっか。ならよかった。それより学校何時に終わるんだ?“
「え?あ、えっと…15時には終わるけど…。」
学校が何時に終わるかなんて…どうしてそんなことを聞くんだろう。
“そっか。じゃあ学校終わったら○×カフェに来れるか?“
「え?あ、うん…。」
“じゃあ学校終わったらすぐ来いよ!“
「わかった。」
私がそう返事をすると
「…誰から?」
「あ、えっと…今一緒に住んでる人から。」
「そう。で、どうする?ホストクラブ行く?」
「うん、行く。」
私がそう答えると亜季は嬉しそうだった。
それから亜季と何時に待ち合わせか等を話し合った直後に朝のHR開始のチャイムが鳴った。