No.1な彼

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――昼休み。

私と亜季は食堂でお昼を取る為教室を出て廊下を喋りながら歩いていた。
すると、突然前方から誰かが私を呼ぶ声が聞こえてきた。
まあ誰かなんて―声を聞けばわかるんだけど。

「麻弥ちゃん!」

そう呼ばれて私は声のする前方に目をやる。

「…武斗。」

そこに居たのは……
私の幼馴染みの佐倉 武斗さくら たけとだった。

因みに私は武斗がちょっと苦手だったりする。

何故なら理由は私と性格が全くの正反対だし武斗は "超" が付くくらいの真面目クンで成績も学年トップだからだ。

それに武斗の父親も社長で "佐倉グループ" というお金持ちの息子なのだ。

まあ私も一応、社長の娘なんだけど…。
武斗みたいに親の言いなりなんて御免ごめんだ。

「麻弥ちゃん、心配したんだよ?」
「…は?なんで?」
「家、まだ帰ってないんでしょ?」

そんな武斗の言い方に少し苛立ちを覚えてしまったけれど、私はそれを出さず武斗に言葉を返した。

「帰ってないけど…。それがどうかした?」
「いや、今どこにいるのか気になって…。」

因みに武斗は私が家出をしている理由は知らない。


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