「…麻弥さ、なんでいつも佐倉にはあんなキツイ言い方なの?」
亜季と向かい合わせで食堂の椅子に座ってお昼を食べていると亜季が突然そんなことを問い質してきた。
「…
「…そう?佐倉は麻弥に気があるみたいだけど…。」
武斗の気持ちには昔からずっと気付いていた。
だけど、私はどうしても武斗のことはただの幼馴染みとしてしか見れなかった。
「武斗の気持ちは昔から知ってるよ。でも、武斗は私の全部を知らないし…今後も武斗には私の全部を教えることはできない。」
「そっか。まあ佐倉には地位とかもあるだろうからそれで麻弥のこと気にかけてるのかもね。」
武斗はずっと昔から変わらず真面目だった。
いつでも親の言うことを聞いてきたような―そんなタイプだったから。
中学生に上がる頃から父親に反発してきた私には理解できないことだった。
「…麻弥。」
「ん?」
「佐倉に全部を言えなくてもいいと思う。でも私には教えてよね?私は佐倉より麻弥のこと知ってるはずでしょ?」
亜季のその言葉に胸がズキッと痛むのを感じた。
