No.1な彼

マンションに戻ると啓人(ひろと)はすぐにスーツに着替えていた。

「じゃあ俺、仕事行ってくるわ。何かあったら電話しろよ?」
「うん、わかった。行ってらっしゃい!」
「行ってきます!」

啓人(ひろと)はそう言葉にして部屋から出て行った。

啓人(ひろと)の姿が見えなくなると私はリビングに戻り亜季との約束の時間がある為、準備をした。
一応高校生ってバレないような大人っぽい服装にナチュラルだけど、化粧も施(ほどこ)した。

ちなみに啓人(ひろと)には店に行くことは伝えていない。
だから私が行ったら驚くかもしれない。
だけど、啓人(ひろと)のこともそうだし少しホストというものに興味があったんだ。




だから私はまさか……あんな…虚(むな)しい気持ちになるなんて……
この時は思いもしなかったんだ――。


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