あれから
あの時、"Diamond"で見た
もしかしたら私といる時の
――そう思いつつもまだミナトさんの言葉が引っ掛かっていた。
だけど、どこかでまだ全部を信じれていない自分がいた。
そして、そんなことを考えているといつしか眠れなくなっていた。
――ガチャッ。
玄関の方でドアが開く音がして私は思わず身体を
「…麻弥?」
リビングのソファーで座っていた私に気付いた
「…
「ただいま。それよりお前こんな時間に何してんの?」
なぜならただいまの時間は午前4時でいつもなら私は寝ている時間だから。
「あ、ちょっと…寝れなくて…。」
「ふーん。でも、明日も学校だろ?さっさと寝ろよ。」
「ま、待って!」
「…何だよ。」
今なら聞けるチャンスだと…思った。
私がずっと数日悩んでいたことを聞けるチャンスだと――。
今聞かなきゃ今度はいつ聞けるかなんて
「
勇気を出したはずなのに…口から出た言葉はそれだけで精一杯だった。
「…は?何言ってんの?」
「…だ、だからね!こないだ言ってたことは全部真実なんだよね?」
「は?…何だよ、お前…俺の言ったこと疑ってんの?」
「そ、そういうわけじゃないんだけど…。」
「じゃあ、何だよ。」
再びそう問い掛けられて私は言葉に詰まりそうになってしまう。
だけど、このまま引っ掛かったままでは嫌だったから再び勇気を振り絞って口を開いた。
「…き、聞いたの…!」
「は?」
「…ミナトさんにっ!…
私がそう言うと少しの間を明けて
「…馬鹿じゃねぇの。ミナトの言うことなんて信じてんじゃねぇよ。そんなの仕事上での話に決まってんだろ。」
「え?じゃあ…。」
「言っただろ?俺は大学中退して家出してるんだよ。…それ以来、親父から見離されてんだよ。」
「そっか。よかったー!うそじゃなくて…。」
「俺は最初から麻弥には嘘なんて言ってねぇんだけど。」
「うん、疑ってごめんなさい…
「あぁ。話はそれだけなら俺は寝るぞ。お前も早く寝ろよ。」
因みにあれから数日経って
ベッドやカーテン、机……。
必要な物は
今更ながらこんなに私の為に何でもしてくれている