食堂を出て教室へと向かう途中で… "また亜季を置いてきてしまった…。" と溜め息を吐く。
だけど、武斗から逃げる為には仕方のない事だと諦めるしかない。
それに亜季も武斗のせいだってことは理解してくれるはずだから。
――とにかく武斗は本当にしつこすぎる。
どれだけ突き放しても……どれだけ冷たい言葉を掛けても……ずっとずっと追い掛けてくる。
昔からずっとそうだった。
別に武斗が嫌いだとかそういう訳ではない。
ただ、苦手なだけ。
私には武斗の考えていることが理解できないだけ。
――本当に私のことを心配してるだけなの?
――本当にただ私のことを知りたいだけなの?
そう思ってしまうのだ。
元々武斗の父親は私の父親と幼馴染みみたいなものらしく今でも仕事関係でも交流があったりする。
だから武斗が私の父親から私のことを何か聞いてる可能性だって充分にあり得るのだから。
それに武斗は優しいけれど、その優しさに温かさを感じない。
武斗の優しさには何か裏があるような気がしてなんだか怖かった。
私は
だから私にとって
――そんな風に脳裏で
電話帳を開き
そして、迷うこともなく
――プルルル
――プルルル
――プルルル
“……もしもし…“
何度目かのコールで聞こえてきた声は不機嫌そうな…
だけど、私は寝起きの
とにかく
「…
そう名前を呼んでいた。
“…ん?麻弥?“
私が力ない声で名前を呼んだのに気付いたのか
「
“…は?"会いたい"って…麻弥、今学校だろ?“
「…うん。でも今すぐにでも
“……どうしたんだよ、急に…“
そんなことを言われても…私にだってわからない。
でも、何を考えてるかわからない武斗より
だけど、
「…
そう告げていた。
まあ
“……そうか。わかった。今から向かうよ。“
「え?」
少しの間を置いて聞こえてきた言葉に私は
“何、驚いてんだよ。俺に『会いたい』って言ったの麻弥だろ。“
「う、うん。そうだけど…。」
“なんだよ。俺に『会いたい』って言葉は嘘か?“
「嘘じゃない!
