校門前に着くと少し離れた場所に見慣れた車が止まっていた。
私は慌ててその車へと近付いて行く。
助手席に回ってドアを開けて乗り込んだ。
「…
「別にいいよ。そんなことより学校本当にいいのか?」
「うん、大丈夫だよ。私そんなに成績悪いわけじゃないから。」
「ふーん。まあ麻弥が大丈夫ならいいけど。で、これからどうするんだよ?」
「…なんだよ。行きたいとこねぇのかよ。」
次にそう言葉にされても何も答えれなかった。
本当に何も考えていなかったしどこに行きたいか―なんて
でもどこに行きたいか決めなくちゃ
「……甘いものが食べたい。」
何となく――出た言葉だった。
だけど、甘いものが食べたいのは本当で武斗に対してイライラしてた分何か甘いものを食べたい気分だったのかもしれない。
「…甘いもの…じゃあケーキビッフェの店でも行くか?」
「行きたい!」
「じゃあ決まりだな!俺、良い店知ってんだ!」
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数分走っていた車は暫くして小さな駐車場に停められた。
「着いたぞ。」
ふと私は看板に目を向けると見覚えのあるお店の名前だった。
「いらっしゃいませ!」
「……あれ?麻弥お嬢様?」
「こ、こんにちはっ!」
「麻弥、ここの店知ってんの?」
「…知ってる…というか…お店に来るのは初めてなんだけど、ケーキは受注してたから…。」
――てゆうかこんなことを言葉にしたら……私の家柄のことが
まあ特に家柄のことを隠してるつもりはないし私の苗字を聞けば誰であろうとわかるはずなんだけど。
「え?受注って…まじかよ。」
「はい。麻弥お嬢様の邸宅までよく配達させていただいてたんですよ。…ただ、ここ数年は受注もなく邸宅にも配達してませんでしたけど。…ところで
「知り合ったのは最近だよ。ちょっとわけあって…俺の家に居候中なんだ。」
「そうなんですか。…あ、どうぞ。空いてる席に座ってください。」
戸倉さんにそう促され私と
そして、私は久しぶりの戸倉さんのケーキを思いっきり堪能したのだった。
「麻弥、よく食べるな。」
「戸倉さんのケーキ久しぶりに食べた。高校生になってからはずっと食べてなかったから…。」
「そうか……てゆうかずっと気になってんだけど、俺に突然電話したのって…何かあったのか?」
突然、
確かに
でも私はやっぱり
