【Side:
――君を見つけたのは本当に偶然だった。
今まで恋愛に関しても自分から好きになることもなかった。
もちろん今まで付き合った女が嫌いとかではなかったけれど、自分を
――なのに。
何故か君には一瞬で瞳を奪われてしまった。
だから少しでも力になりたい――。と、思って君をナンパから救い出してしまったんだ。
それから事情を聞けば彼女は "家出してきた。" なんて言い出して…俺は柄にもなく焦ってしまった。
でも、君と――彼女と1分1秒でも長く居られるなら……と俺の家に来ることを薦めてしまった。
――そして、俺と彼女―麻弥の同居生活が始まったのだ。
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