――ピピピピピッ。
そんな軽快な音が耳に入ってきてその音を止めてから俺は目を覚ました。
ベッドの側に置いてある携帯を見ると、時計は16:32を指していた。
大体いつも俺が起床する時間だ。
ベッドからも起き上がってまずはシャワーを浴びようと自室からリビングに出ると――。
「…あ、
麻弥が学校から帰って来ていた。
俺はまだ寝惚けながらも――。
「…麻弥…おかえり…おはよう。」
そう言葉を返した。
この夕方の時間に麻弥との交わす会話はたったそれだけ。
まあ俺が寝起きなのもあるんだけど。
そんな短い会話をして、俺はそのまま真っ直ぐにお風呂場へと向かった。
*******
シャワーを浴び終え、脱衣場で髪と体をある程度拭き一通りの着衣を身に付けて脱衣場から出てリビングに向かった。
麻弥が住み始める前はずだから、上半身裸でリビングを歩き回るのなんて当たり前だった。
これは俺の勝手な解釈だけど、麻弥はあんまり男慣れしてないような感じだからなぜか自然と脱衣場で着衣を身に付けてからリビングに向そして、リビングに入ると。
麻弥が朝食と一緒に作ってくれたであろう夕飯のおかずたちが再度温められてテーブルに並べられていた。
まだ夕飯には少しばかり早いのだけど、麻弥が俺のために作ってくれたのだから食べないわけにはいかない。
それに何よりも麻弥の作ってくれる麻弥が来る前までは本当にこの家には睡眠をとるために帰ってくるようなものだったから食事に気を遣ったことがなく外食が多かった。
だけど、今では麻弥の料理以外なんて考えられないほどになっているから不思議だ。
「いただきます!」
俺は椅子に腰掛けてそう食べる前の挨拶を言葉にしてから麻弥の手料理を味わった。
すると、そんな俺に気付いた麻弥が片付けをしていた手を中断させて俺に話し掛けてきた。
「あ、あのね、
口に含んでいたものを飲み込んでから俺は麻弥に返事をした。
「…幼馴染みのことなんだけど、やっぱり私の後つけて来てるの。」
話の内容は麻弥が前に話してくれた幼馴染みの男のことだった。
