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幼馴染みが旦那様?!
一「うん…明日爽ちゃんが来てくれるんだよね?」
「あぁ。美樹さんに頼まれたし有給休暇取った。」
"美樹さん" とは私の母親の名前である。
昔から爽ちゃんは私の母親のことを "美樹さん" と呼んでいる。
「…あ、もう "美樹さん" って呼ぶのはおかしいか…。」
爽ちゃんがそう呟いた言葉に私は母親が最後に話していた重要な言葉を思い出した。
――私、爽ちゃんに会えるのが嬉しくて忘れてたけど…。
私、爽ちゃんと……。
「…爽ちゃん、なんで?」
「は?なにが?」
「…なんで、私に内緒で… "婚姻届" なんか…。」
「……なんでって……。美亜もう十六歳だし…。俺が美亜と一緒に居たいって思ったから…かな。」
爽ちゃんのそんな言葉に益々理解できなかった。
私はずっとずっと爽ちゃんが大好きで…。
いつかは爽ちゃんと――って…そう思っていた。
私は爽ちゃん以外の人と──なんて考えたこともなかったから。
だけど、爽ちゃんは……。
――爽ちゃんからしたら私はただの幼馴染みなんじゃないの?
「……だって、爽ちゃんにとって…私は……。」
「美亜は俺にとって… "ただの幼馴染み" なんかじゃねぇよ。」
「…え?」
「俺、今まで数人の女と付き合ってきて… "結婚" までは考えたことない。…だからといって… "結婚したい。" とも考えてたわけでもない。…でも、美亜となら "結婚したい。" って思った。…もちろん美樹さんから話きた時は驚いたしちょっと押された感もあるけど…。それでもちゃんと俺の意志もあって…承諾して "婚姻届" に名前書いたんだ。」
そんな爽ちゃんの言葉が嬉しくて気付けば涙を流していた。
私も爽ちゃん以外と "結婚したい。" って思ったことなかったから。
子供の頃からずっとずっと "爽ちゃんのお嫁さんになりたい。" と、思っていたから――。
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