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幼馴染みが旦那様?!




「…とりあえず…美亜、入って…。」


爽ちゃんはそう言うと抱きしめたまま私の体を玄関に入れて扉を閉めた。


そして、爽ちゃんは私の体を離して…そのままリビングへと向かったから私も慌てて靴を脱いで玄関に上がり…爽ちゃんの後を追い掛けた。




部屋の中は…
爽ちゃんらしくシンプルに統一されていた。




「…美亜、座りなよ。」
「え?あ、うん…。」


そう促されて私は爽ちゃんの座るソファーに腰を下ろした。

けれど、何を話せばいいのかわからなくなって私は躊躇した。


あれだけずっと爽ちゃんに会いたくてたまらなかったのに…。

いざこうやって目の前に爽ちゃんがいると緊張してどうしたらいいのかわからない。


「…美亜」
「…え、あ、な、なに?」


爽ちゃんに突然名前を呼ばれて我に返った私は慌てて返事をした。


「…何をそんなに緊張してんだよ。」
「…だ、だって…爽ちゃんに会うの久しぶりなんだもん!」
「あ〜そうか。仕事忙しくなって全然帰れなかったから。」
「仕事忙しいんだ…。」
「まあ今は落ち着いてるけど、休みの日は疲れてて…ずっと寝てたんだよ。」
「…そっか。」


爽ちゃんに会えなかったのは淋しかったけれど、爽ちゃんは社会人で私と時間が合うのは難しいことだからそれ以上は何も言えなかった。



「…それより美亜、明日高校の入学式だろ?」


爽ちゃんのそんな言葉に母親の言っていたことを思い出した。


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