01
幼馴染みが旦那様?!
一校門の中へと一歩足を踏み入れた直後だった。
「美亜ーー!」
そんな声と共に後ろから急に誰かに抱きつかれた。
まあ "誰か" なんて声を聞くだけで相手はわかるんだけどね。
「奈美ちゃん、おはよー!」
「おはよー!…というかそんなことより今爽介さんと一緒じゃなかった?」
奈美ちゃんのそんな言葉に先程の爽ちゃんと一緒の場面を見られてしまっていたことに少し恥ずかしくなった。
「…私、ちょっと寝坊しちゃって…爽ちゃんに送ってもらったの。」
「え?なんで?爽介さん独り暮らしだよね?」
奈美ちゃんにそう聞かれて気付いてしまった。
昨日から爽ちゃんと一緒に住み始めたことを母親から提案されてからは慌ただしくしていてまだ奈美ちゃんには伝えれていなかったのだ。
それから、爽ちゃんと…
け、結婚…した、ことも──。
「…あ、あのね!私、昨日から爽ちゃんと一緒に暮らしてるの!」
とりあえず一緒に暮らしてることだけ告げた。
「…え、ええぇぇぇ?!なにその急な展開!!」
奈美ちゃんはかなりの大きな声でそう嬌声を上げたから…周りにいた生徒さんに注目されてしまったのだった。
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