幸せの先と未来




面倒だと思いながらも呼び出されたからには行くしかないと思い、鞄を持ってテニスコートまでの道程を歩いた。



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テニスコートの入口付近に着くとそこには一人の女の子が立っていて―。

俺の姿を見つけるなり嬉しそうな表情で駆け寄って来た。


「先輩!来てくれたんですね!嬉しいです!」


女の子のそんな言葉には何も答えることができなかった。


何故なら俺がここに来たのは仕方なくで目の前にいる女の子には見覚えがなかったから。


「…何、用って。俺、就活で忙しいんだけど。」


この女の子の用件はわかっているが、えて俺は知らないフリをした。


「…あ、すいません。お忙しいのに突然呼び出してしまって…。」


俺が忙しいとわかっていて呼び出したような発言に苛立ちがつのってしまった。


「…用ってなに?」


少しだけ苛立ちを含んだ声音で俺は再度女の子に尋ねた。


「…あ、すいません。あの……えっと…。」


そこまで言ってなかなか用件を言わない女の子に更に苛立ちが募ったけれど、そのまま何も言わずに女の子の言葉を待つことにした。


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