幸せの先と未来




「…俺は誰と同期になろうがどうでもいい。」
「…そう。本当に変わってないね。まあそんな廉も好きだったんだけどね。」


真紀にそんな言葉を言われて今更ながらに思い出していた。


──そういえば、真紀と付き合ったきっかけは真紀からの告白だったことに…。



当時俺は女に対して適当なところがあったから体の関係さえ持てれば誰でもよかった。

だから自分から好きになることは勿論自分から告白したことなんて一度もなかったし本気で好きになった相手もいなかった。

─なのに、真紀とは何故か半年続いたのがいまだに不思議で仕方がない。


まあもう俺にとっては過去の話だし何故かなんてもう覚えてもいないんだけど。


「…もう過去の話だろ。俺には関係ない。」
「…私は "過去の話" なんて…思ってないけどね。」


真紀のそんな言葉には正直面倒だと思ってしまったけれど、別れた原因は俺だから仕方ないのかもしれない。

特別に何かがあったとかではないけれど、当時の俺には長く1人の女と付き合ってるのが苦痛にしか思えなくて俺から別れを切り出したんだ。



「…どういう意味だよ。」
「そのままの意味よ。私はずっと廉のこと忘れたことなかったし。」


真紀のそんな言葉にはまたもや何も返事ができなかった。

確かに当時真紀には "別れたくない。" とは何度も言われた記憶がある。



「…悪いけど、俺…。」
「15番、藤堂廉さん!」


真紀に陽菜のことを伝えようとした矢先に俺の言葉は遮られ、面接受付の人から俺の名前が呼ばれてしまった。



「…悪い。また後で話す。」
「…わかった。」


真紀のその返事を聞き俺は受付の人からの応対し面接を受けに向かったのだった。


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