苦手なもの
「そうだったんだな。俺の方こそ知らずにごめんな。」
「いえ、そんな…。」
池上さんに体のことを伝えれたのはいいけれど、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいなってしまった。
「…あ、でも…体のことがなくても彼氏いるなら食事は無理だよな。ごめん。」
「そうだよ。男と食事になんて冗談じゃねぇよ。」
池上さんの言葉に廉はまた刃向かうような口調で池上さんにそう言葉を放った。
「…廉くん、だっけ?」
「なんだよ。」
「…神楽とはいつから付き合ってんの?」
「まだ陽菜が大学通ってた時からだけど。」
「じゃあ君は年下?」
「だったらなんだよ。」
「いや、別に。…そうか。彼氏いてその彼氏にしか触れられないなんて…なんか悔しいなって思ってね…。」
池上さんはそう言うと私と廉の横を横切って
"じゃあな。神楽" と一言放って帰って行った。
「…なんだよ、アイツ…。」
「池上さんに悪いことしちゃったな。」
「は?なんで?」
「だって…私が廉にしか触れない体だから。」
「別にいいじゃん。俺は逆にそれが嬉しいけど。」
「え?どうして?」
「どうしてって…陽菜が仕事中に男に触られることもないだろ。…仮に触られたとしても俺は大学あるから陽菜を助けに来れねぇしさ。」
「あ、そうか!」
「おう!てゆうかそんな事より早く帰ろうぜ!」
「あ、う、うん!」
廉が
.