君に夢中なんです。
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──俺と弥生の出会いは幼稚園の時だった。
その頃から俺の周囲には女の子ばかりが集まっていた。
だけど、俺はその頃から特に女の子に興味がなくて
どの女の子を見ても皆同じようにしか見えていなかったのだ。
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「れおくん!」
それはある日の幼稚園の下校時刻を過ぎた時間帯。
俺は母親が迎えに来るまでの時間…暇つぶしに──と、1人で絵本を読んでいた時だった。
ある1人の女の子に突然名前を呼ばれて視線を女の子に向けると。
「…なに?」
唐突に呼び掛けられた理由がわからなくて無表情のまま女の子の呼び掛けに返事をすると、突然女の子は恥ずかしそうにしながらも──。
「これあげる!」
そうそう言いながら何やら小さめに包装されたギフト袋のような物を俺に手渡してきた。
「…なに、これ?」
突然、渡されたそれが何かわからなくて俺は首を傾げて女の子に問い質した。