君に夢中なんです。
「あたしに刃向かおうなんて十年早いんだよ!」
そんな強気な口調を言い放ちながら我が校でもそこそこ有名な不良男子生徒三人組をたった一人で倒してしまった女子生徒の名前は……。
弥生は校内でもかなり有名な不良女子で勿論先生達にも目をつけられている程。
「また派手にやったねぇ…弥生!」
「玲央。」
そして、そんな強気で不良女子な弥生が好きでたまらない俺は……
「弥生は女の子なんだよ。大怪我したらどうすんの?」
「大丈夫!あたしは絶対に負けたりなんかしねぇよ。」
「…その言葉遣いも…女の子が遣う言葉じゃないだろ。」
「そんなこと言われたって…今更直すなんて無理だよ。」
弥生は俺の心配の言葉に反論しながら校舎内の方へと踵を返した。
そんな弥生の後ろ姿を眺めながら俺も弥生の後を追いかけるように校舎内の方へと向かった。
俺は弥生がどこに向かおうとしているのか大体の予想はついている。
それに弥生が絶対に自身のクラスである教室には戻らないだろうこともわかっている。
弥生とは幼稚園時代の頃からずっと一緒で所謂幼馴染みの関係である。
俺は幼稚園時代からずっと弥生に片想いをしていた。
まあ弥生自身は俺の気持ちなんて気付いていないだろうけどね。
弥生は
だけど、俺はそれでもいいと思っている。
何故なら俺のこの気持ちを当分は弥生に伝えるつもりはないし。
今は弥生の傍にいて見守っているだけでも充分だと思っていたから。