君に夢中なんです。
そんなリーダーらしき奴の様子に弥生と他の不良男子2人は驚愕しながらも
「…くそ…っ…なん…で…だ…」
「お前さ、よくあんなへなちょこパンチで不良なんてやってんな。」
「……うるせぇ…よっ…」
リーダーらしき奴は未だに皮肉を発言しつつ俺に殴られた腹を抑えながらゆっくりと立ち上がり未だ唖然としている不良男子2人に "おい、行くぞ!" と声を掛け踵を返して扉の方へと向かって行った。
そして、出て行く間際に……
"覚えてろよ!" なんてまた皮肉を吐き捨てていた。
「誰が覚えててやるか!」
俺はそう呟き舌を出して妖笑した。
そんな俺とは裏腹に突然弥生が慌てた様子で駆け寄ってきて…。
「玲央!大丈夫か?怪我してないか?」
弥生はそんな心配をしながら俺の体の隅々まで見渡していた。
そんな弥生が可愛くて気付いたら俺は弥生の体を抱き寄せていた。
「…玲央?」
案の定、突然抱き寄せられた弥生は驚愕と共に俺の名前を呼んできた。
「…可愛いすぎる…」
弥生の驚愕なんて無視して俺が思わずそう呟くと弥生はいつになく精一杯の力を出して抱き寄せていた俺の腕から脱出して口を開いた。
「やめろよ!」
「弥生?」
「…あたしが可愛いなんて…あるわけないんだよ!あたしは勉強もできなければ…全然女らしくなくて…男勝りな上に喧嘩っ早くて口も悪いし不良なんだぞ!」
「そんなの…俺には関係ないよ。」
「え?」
俺の言葉の意味が理解できなかったのか弥生は間抜けな返事と共に首を傾げた。