君に夢中なんです。

( 5/22)


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「…弥生……弥生……弥生!」


そう何度も名前を呼んで身体を揺さぶってみるも既に夢の中にいるのか、弥生は全く起きる気配はなかった。


「……無防備すぎだろ。」



あまりにも居眠りをしている弥生が隙だらけで思わず俺はそんな独り言を呟きながら嘆息するしかなかった。



だけど、尚も気持ち良さそうに寝息を立て居眠りをしている弥生には勿論聞こえているわけもなく再度俺は嘆息しながら弥生の身体に覆い被さって弥生の可愛いすぎる寝顔を眺めた。



そして、そんな弥生の寝顔を眺めながら再度俺は独り言のように──。


「弥生ちゃん、早く起きないとキスしちゃうよ〜?」


そう呟きながらゆっくりゆっくりと弥生に自分の顔を近付けていく……が、やはり弥生は全く起きる気配はないままだった。



「本当にキスしちゃうよ〜?」


再度そう呟きながら更に顔を近付けて……後三センチ程で俺と弥生の唇が触れる──という位置にまで達した瞬間に──弥生の瞼がゆっくりと開かれていった。


「あ、やっと起きた!」
「え、なっ、ちょっ!?れ、れ、玲央?!な、な、何してんだよ!?」
「何って、俺がいくら起こしても弥生起きないから寝込み襲おうかなぁ?みたいなぁ?!」


慌てふためく弥生が可愛くて揶揄やゆするように言葉を返すと弥生の顔はみるみるうちに赤く染められていく。





そんな弥生も俺には "本当に可愛いな" としか思えないのだからかなり重症だ。


弥生は俺がたまにする揶揄やゆに反論しながらも内心では本当に乙女になっているに違いない。

だから俺は弥生が好きで好きで堪らないしもっと恥ずかしがる姿を見たくて揶揄やゆするのをやめられなくなってしまう。

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