危険な学校 [24/26]
響ちゃんがこんなにも不機嫌なのは初めて見たかもしれない。
私の前での響ちゃんはいつも笑顔で優しい人だった。
まあそれは私と響ちゃんがまだ小学生だった頃の話なんだけど。
「また何か言われたのか?」
「いや、言われたというか…今度の集会だかに俺も出ろってよ!」
「集会って…色んなところからヤクザ達が集まるやつ?」
「…あぁ。」
響ちゃんと祐也君の会話が私には理解できなかった。
それと同時に響ちゃんは遠い世界の人のように見えてしまったんだ。
「…響。」
「あ?」
「…葵がわかんないって顔してんだけど…」
「葵!」
響ちゃんは私の名前を呼ぶと同時に立ち上がり、私の側に寄ってきた。
そして、私の前にそっと腰を降ろした。
.
*Top*