恋敵は強者 [5/12]



私は暫く呆然と窓の外を眺めていた。



すると、突然勢いよく扉が開く音が聞こえて…



私は驚愕と共に扉の方に目を向けると

そこに居たのは…



美都みさとさんと私の知らない女子生徒数人だった。




私が訳わからないままに凝視ぎょうししていると美都みさとさん達は何も言わずに私の側までやって来て…


あっという間に囲まれてしまった。




もちろん突然のことに私は何も言葉を紡ぐことができない。



だけど、それとは裏腹に美都みさとさんはいつもの鋭い瞳で私を見つめ口を開いた。



「アンタが来てから響はあたしらに構ってくれなくなったんだ。アンタ邪魔なんだよ!響に守られてるからっていい気になってんじゃねぇよ!」





――………違う。


私はただ……

響ちゃんに会いたかっただけ。


響ちゃんの傍にいたいだけ。





そう叫びたかった。



だけど、美都みさとさんが怖くて口に出すことなんてできなかった。




私は結局響ちゃんがいないと何もできないんだ。




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