恋敵は強者 [5/10]



「美都(みさと)、どうするんだよ?」
「そうだなぁ…。二度と学校に来れないように傷(いた)めつけてやればいいよ!」
「あははっ!それ最高じゃん!」
「久しぶりだからワクワクする〜!」



美都(みさと)さんと女子数人のそんな言葉に私は益々恐怖で手の指ですら動かすことができなかった。








──そう、この時やっとわかったんだ。


玲美ちゃんの言葉も──響ちゃんが全力で私を守ってくれていた理由も。

響ちゃんも玲美(れみ)ちゃんも…祐也君も…。

美都(みさと)さんの怖さを知っていた。


私は響ちゃん達の言葉を深く考えていなかっただけ。


私は響ちゃんの傍にさえいればそれでいいと思っていたんだ。



でも、もうどうすることもできない。


喧嘩なんてしたことのない私には美都(みさと)さんに勝つことなんてできるわけがない。



そう考えていると一人に突然髪の毛を思いっきり掴まれて顔を無理矢理美都(みさと)さん達の方に向けられた。



「…へぇ。案外可愛い顔してんだな。それに今にも純粋って感じじゃん!そんな子を傷(いた)めつけるとなるとマジでワクワクする!」








怖くて……怖くて……。



自然と涙が零れてくる。




もうダメだと…。


そう思った瞬間だった。



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