恋敵は強者 [6/12]



美都みさと、どうすんの?」
「そうだなぁ…。二度と学校に来れないようにいためつけてやればいいよ!」
「あははっ!それ最高じゃん!」
「久しぶりだからワクワクする〜!」



美都みさとさんと女子数人のそんな言葉に私は益々恐怖で手の指ですら動かすことができなかった。








──そう、この時やっとわかったんだ。


玲美ちゃんの言葉も──響ちゃんが全力で私を守ってくれていた理由も。

響ちゃんも玲美れみちゃんも…祐也君も…

美都みさとさんの怖さを知っていた。


私は響ちゃん達の言葉を深く考えていなかっただけ。


私は響ちゃんの傍にさえいればそれでいいと思っていたんだ。



でも、もうどうすることもできない。


喧嘩なんてしたことのない私には美都みさとさんに勝つことなんてできるわけがない。



そう考えていると1人に突然髪の毛を思いっきり掴まれて顔を無理矢理美都みさとさん達の方に向けられた。



「…へぇ。案外可愛い顔してんだな。それに今にも純粋って感じじゃん!そんな子をいためつけるとなるとマジでワクワクする!」








怖くて……怖くて……。



自然と涙が零れてくる。




もうダメだと…。


そう思った瞬間だった。



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