恋敵は強者 [6/10]



「美都(みさと)!!それ以上葵に何かしてみろ?本気で容赦しねぇぞ!!」

そんな怒声が扉の方から聞こえて…。

美都(みさと)さん達は一斉に扉の方に振り向いた。



そこに居たのは…。

鋭い目つきで美都(みさと)さん達を睨んでいる響ちゃんと美都(みさと)さん達の行動に呆れたような表情で見ている祐也君だった。


「きょ、響!」
「美都(みさと)!覚悟はできてんだろうな?俺は女だろうが容赦しねぇぞ!」
「ま、待ってよ、響!あたしはただ…。」
「言い訳なんて聞くわけねぇだろ。俺、言ったはずだよな? "葵に絡んだりしたら誰であろうが容赦しねぇ。" って。だから俺はお前を絶対に許さねぇからな!」


響ちゃんの怒りは凄(すさ)まじくて私は黙って見ていることしかできなかった。


だけど、その反面…響ちゃんが言葉の通り私を守ってくれようとしていることが嬉しくてたまらなかった。



「響、本気で美都(みさと)を殴るつもりなわけ?」
「うるせぇよ!祐也は黙ってろ!」
「はいはい、わかりましたよー!……美都(みさと)、お前が悪いんだからな。もうここまでキレちゃってる響を止めることなんて…俺にはできないから本気で覚悟した方がいいかもねぇ。」


祐也君はそう軽い口調で美都(みさと)さんに向けて言葉を紡いだ。


そんな祐也君の言葉に美都(みさと)さんは更に怯えた表情で響ちゃんを凝視(ぎょうし)していた。



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