恋人は最強 [8/11]



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【Side:響】



──バキッ。

──ドカッ。

──ドスッ。

飛び掛かるようにして俺に殴り掛かってきた先輩達のパンチを難無く交わして少し手抜きで殴ってやった。

いつものようにあっけなく崩れる先輩達。


――てゆうか俺、ほとんど本気出してないのに。



「あれ?もう終わりかよ。相変わらず弱すぎですよ。センパイ?」
「う、うるせぇ…よ…くっ…そ…覚えてろよっ!」



そう言ってよろけながら立ち上がり…他の奴らをつれて教室から先輩達は出て行った。


「あいつら口だけはいつも達者だよなぁ。」



俺がそう呟いた瞬間…教室内が一気に騒ぎ始めた。


「さすが響だよな!」
「まじで強すぎ!」


なんて声が聞こえてくる。



「あの先輩達が弱すぎなんだよ。」



またもそう呟くように言いながら自分の席へと戻ろうとして…ふと葵の姿が目に入る。


葵は心配そうな表情で俺を見ていた。




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