危険な学校 [7/26]





──バンッ!!

突然大きな物音がして騒がしかった教室内は一斉に静かになった。


私も勿論その音に驚いて音のした方を見据みすえるとするどい目つきで立っている響ちゃんの姿が目に入った。


「うっせぇんだよ!!葵のこと変な目つきで見てんじゃねぇ!!」


響ちゃんは一言だけそう言い放つと再度椅子に腰掛けた。


「"葵"って…。響の知り合いなのか?」


一人の男子生徒がそう響ちゃんに質問すると、響ちゃんはその男子生徒を睨みつけるように目を向けると口を開いた。


「あぁ。俺の幼馴染みだよ。美都みさと雅之まさゆきにも言ったけど…。葵に "何か" しやがったら誰であろうと容赦しねぇからな。よーく覚えとけよ!」


響ちゃんがそう言うと生徒達はおびえた様子で一斉に頷いているように感じた。


この光景を黙って見ていた私は響ちゃんがこの学校の "ヘッド" とかいう存在に納得してしまった。


だけど、響ちゃんは私を守ってくれるような…。

そんな発言をしてくれた。


そのことが妙に嬉しくてたまらなかった私には…
響ちゃんがこの学校の "ヘッド" だとかそういうのはどうでもよかったんだ───。


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