危険な学校 [8/26]



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──あれから数時間が経って現在は2時間目。

相変わらず教室内は授業中にも
かかわらず騒がしかった。

前の学校では決してなかった光景に私は戸惑いを隠せない。


「…なあ、葵。」


考え事をしていた私は突然聞こえてきた声に驚愕しつつもそちらの方に顔を向けた。


「…あ、なに?」


私の視界に映る人物は勿論響ちゃん。


偶然なのかは定かではないけれど、朝のHRで指摘された私の席は響ちゃんの隣だった。


「…お前さ、いつこっちに戻ってきたんだよ?」
「え、えっと…1ヶ月くらい前…だったかなぁ…。」
「…だったら連絡しろよな。…まあ俺の家に連絡しても意味ねぇけど。」
「え?なんで?」


響ちゃんのその言葉の意味が理解できなくて思わず聞き返してしまった。


「俺、今独り暮らししてんだよ。…理由は…親父と喧嘩しててさ。」
「え?どうして?」
「まあ…色々、あってな。」



響ちゃんのその言葉に益々謎が深まってしまった。

響ちゃんのお父さんは見た目は少しいかついけれど、とても優しい人だったから。


「…色々って?」
「色々は…色々だよ!」


響ちゃんはそう言ってそれ以上は何も教えてくれなかった。

だけど、そんな中途半端な言い方をされると益々気になるもので…。



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