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それからいつものように時間は過ぎ一日の授業が終わったのでユウは帰ろうとしていた。
だけど、何故か隣には佐倉と知らない女子生徒がいる。
「アンタ、沙織先輩知らないの?」
「知らない。」
佐倉に名前を教えられたが、初めて聞く名前だった。
「じゃあ、なんでカイチョーのことは知ってるの?」
「そりゃ前に出て話とかしてるからそれくらいはわかるだろ。てか、いい加減耳を離せ!今から生徒会室に行く!すぐに帰らなきゃいけない用事があるの!」
「あら、アナタ意外に忙しいのね!」
「意外は余計だが忙しい!」
「んじゃ、俺も行こうかな。なんか吹奏楽部のことでまた会計がうるさくてつきまとわれてるから!」
「それは吹奏楽部副部長であるお前が書類ミスだけだから……って最後まで人の話を聞け、佐倉!」
「早く行こうぜ。」
「チッキショー!」
佐倉にそう言われて、強制的に生徒会室まで引っ張られていくカタチになってしまった。
「あら、私は普通にシカトね。まぁ、良いけど…」
先に生徒会室のほうまで向かってしまったユウと佐倉を見送りながら大塚沙織はそう微笑みを浮かべてポツリと呟いた。
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佐倉は生徒会室に着いて早々に
「カイチョー、会計いる?」
「足立か?足立はお前の教室にさっき向かったぞ。それより彼女を放したらどうだ?」
ユウは佐倉の腕に引っ張られ、さらに足の歩幅や速度が違ったため息を切らしていた。
「お前、な…」
ユウは佐倉に息切れ切れに怒りを露にするも。
「アンタ、どうしたの?そんなに息切らして…」
佐倉はそんなユウを不思議そうに見据えながら言葉を紡いだ。
そんな佐倉に呆れながらもユウは再び息切れ切れに口を開く。
「お前の…スピードに…合わせられるほど…私は…」
だが、呼吸が未だに整っておらずユウは上手く喋れなかった。
そして、ユウが喋るのを諦めた直後に
「佐倉、足立はお前の教室だ。そこにいなかったら部室だと思う。行ったらどうだ?あ、彼女に用事があるから佐倉一人で行けよ!」
「わかってますってば〜カイチョー。じゃあ邪魔者は消えます!」
「ああ、また用事があったら気軽に来い、佐倉!」
「はいはーい!」
佐倉はそう返事をすると、
佐倉が生徒会室を出て行った頃にはユウの息も落ち着いており、ユウは自身を呼び出した
「
「単刀直入に言うな、君は…」
「すいません。私、今日は急いでて…」
「そうか。そんな時に呼び出して悪かったな。じゃあ、単刀直入に言わせてもらう!」
そう言って
「彼を知っているか?」
「……知っているといえば知ってるし知らないといえば知らないです。彼に何か用事があるんですか?」
「いや、知らないならいい。」
「そうですか。では失礼します。」
ユウはそう返事をして
「本当に彼を知らないのか?」
ユウは半開きになった扉の前で一度止まっていたが、
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学校を出たユウは急いでいつもの道を歩く。
その途中にある公園へと足を踏み入れ、公園内の奥へと小走り気味に歩く。
その中には少し
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