嵐の予感と想い ( 8/ 19 )


私は慌てて着替え始めるが…。
ふと先程の律先輩と畑山はたやま先輩の会話を思い出してしまった。

普段無口な律先輩があんなにも喋っているところを見たのは初めてかもしれない─と思ったから。


私といる時もずっと私が喋っているから律先輩はいつもいつも相槌を打ってくれるくらいだから。

だけど、付き合い始めた頃よりは律先輩も大分喋ってくれるようになったと思う。


何故なら、私や麻子あさこ先輩、畑山はたやま先輩以外には律先輩は本当に本当に無口だから。



──そんなことを思考しこうしながら制服に着替え終わると通学鞄を持って足早に部室から出た。



「律先輩、お待たせしました!」
「…おせぇよ。」

──なんて言われてしまって私は慌てて頭を下げる。


「す、すいません!」
「…いや、怒ってるわけじゃねぇよ。それに元々悪いのは秋斗だから。」


律先輩がそんなことを言うものだから先程の畑山はたやま先輩との会話を再び思い出してしまった私は思わず微笑んでしまった。


「…何笑ってんだよ。」


笑ってしまったのを律先輩に気付かれてしまい──。


「…いや、あの…。畑山はたやまと律先輩の会話があまりにも可愛すぎたんで…。」


私は思わずそんな言葉を口走ってしまったのだった。


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