「おい、律ってばぁ!」
「…なんだよ。」
何も返答のない俺に秋斗は痺れを切らしたのか再度俺の名前を呼んできた。
「"なんだよ" じゃねぇよ!
もう何度目かわからないくらいの
「……絶対教えてやんね。」
「え?なんでだよ〜〜!?」
寧ろ "答えない" のではなく…。
喋るのがあまり得意ではない俺は
もちろんそれには全く気付いてない秋斗はその後もかなりしつこく聞いてきたが、俺はひたらすら無視していると…。
午後の授業が開始するチャイムが鳴って秋斗もさすがに諦めたのか渋々と自分の席へと戻って行った。
*****
──放課後。
HRも終わり俺は部活に行こうと席を立ち、教室から出ようとした矢先のことだった。
「あ、桜木君!」
突然クラスの女に話し掛けられたけれど、
──というか、興味のない人間の名前を覚えるのは昔から苦手なんだ。