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──数日後。
私の所持品に異変が起き始めていた。
下駄箱にあるはずの靴がなくなっていたり…。
机の中に入れて置いた教科書がボロボロになっていたり…。
何故急にこんなことが起きているのか…。
私は心当たりなんてなかった。
美紗にも聞かれたけれど、本当に何故なのかわからない。
そして、いつものように朝練を終えて下駄箱を開けると…。
そこにあるはずの上履きが入っていなかった。
──どうして?
本当に何がどうなっているのか…。
さっぱりわからない。
「……
私は少し泣きそうになりながら下駄箱を見つめていると…。
そう突然、
「……律、先輩…。」
「どうかしたか?」
実は律先輩にはまだ話せていなかった。
心配を掛けたくなくて──。