恋敵は先輩 ( 6/ 12 )


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──数日後。



私の所持品に異変が起き始めていた。


下駄箱にあるはずの靴がなくなっていたり…。

机の中に入れて置いた教科書がボロボロになっていたり…。


何故急にこんなことが起きているのか…。
私は心当たりなんてなかった。


美紗にも聞かれたけれど、本当に何故なのかわからない。


そして、いつものように朝練を終えて下駄箱を開けると…。
そこにあるはずの上履きが入っていなかった。



──どうして?


本当に何がどうなっているのか…。
さっぱりわからない。


「……沙結さゆ?」


私は少し泣きそうになりながら下駄箱を見つめていると…。
そう突然、後方こうほうから掛けられた声に肩を勢い良くふるわせてしまった。


「……律、先輩…。」
「どうかしたか?」


実は律先輩にはまだ話せていなかった。
心配を掛けたくなくて──。



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