「…ご、ごめんなさい!でも私は桜木君が好きなのよ!…だからだから…。
「だからって…。
「ご、ごめんなさい!!」
「それはまあともかく…。俺は
「…わかった。本当にごめんなさい!」
佐原先輩はそれだけ言うと数人の男子生徒を起こして校舎の方へと走って行った。
──そして、中庭は私と律先輩の2人だけになる。
「
「律君…。助けてくれてありがとうございます!」
「ばーか!当たり前だろ!何があっても
「は、はい!」
そんな律先輩の言葉が嬉しくて…。
本当に本当に私を守ってくれたことが嬉しくて…。
律先輩の傍を絶対に離れたくない。
律先輩とずっとずっと一緒にいたい。
──律先輩に抱きしめられながらそんなことを思った。
だけど、それはまた新たな刺客に…。
私の不安はまた
この時はまだ気付いていなかった──。