「別にタオルくらいいいじゃないですか!」
「ダメ!
そんな言い合いしている律君と佐々木君の間には目に見えない火花みたいなものが散っていた。
最近になって突然佐々木君は私に話し掛けて来たり律君にやたらと張り合いの言葉を投げ掛けてくるから普段はクールで無口な律君までが口数が多くなっているのだ。
だけど、私は突然のことにいつもどうしていいのかわからなくなるのだけど…。
律君がいる時はこうやって助けてくれるから安心している。
「
「は、はい?」
「そんなとこに突っ立ってないで俺の隣に来い!」
「は、はい!…佐々木君、ごめんね…。」
律君に隣に来るよう言われて私は佐々木君に断りを入れてから律君の元へと向かった。