私が律君の隣に腰掛けると律君は…。
「…あの佐々木って奴は一体なんなんだよ。」
「え?」
律君の言葉がイマイチ理解できなくて私は間抜けな返事をしていた。
「…そういえば
「え?あ、うん…。同じクラスだけど…。」
「…すっげぇ心配。部活の時は助けてやれるけど、教室では無理だからさ〜。」
そんな律君の言葉に私は嬉しくなった。
突然、佐々木君が私に言い寄ってくる理由はわからないけれど…。
律君がこうやって心配してくれるのが何よりも嬉しくてたまらない。
「…なんかあったらすぐ俺に電話しろよ!」
「わかりました〜!」
私はそう返事をしたものの顔が
「…
「え?な、なんでもないですよ〜!」
「嘘つくなよ。」
「だからなんでもないですってば〜!」
「なんでもないって顔してねぇだろ。」
「え?そ、そんなこ──「はいはい!そこ!イチャついてないでさっさと持ち場に戻る!」
私の言葉は麻子先輩の言葉に遮られ最後まで言うことができなかった。
その為か律君は渋々といった表情で立ち上がると私にタオルとボトルを預けると練習へ戻って行った。